Instagramで希望がありましたので

【めちゃくちゃ忙しい病院のスタッフの中で1番リハビリをしたから言える事】

この内容でお話していきます。

まず結論から言うと

①若手のうち（3年目まで）は質より量

②ロジカルに考える

（最短で結果を出すため）

③自信を持って患者と話せる

この3点が重要と考えています。

まず

めちゃくちゃ忙しいがどれぐらいなのか説明していきます。

私が勤務していた病院は

一般の整形外科でした。

1日の外来患者数は平均1000〜1200人ぐらいで、多い日は1500人程来院されます。

一般の整形外科で働かれている方であれば

この数字がどれだけ多いか分かると思います。

現在住んでいる福岡には

大きな大学病院がありますが

そこでも1日だいたい2000人（すべての診療科合わせて）ぐらいです。

リハビリは理学療法士（PT）と

作業療法士（OT）がいて

珍しいかどうか分かりませんが

どちらの職種も区別なく同じリハビリをやります。

よく病院ではPTが機能、

OTが日常生活動作（ADL）や、

PTが下肢・体幹、

OTが上肢と区別される病院も多いと聞きます。

職種の区別がないのは嬉しかったです。

お互いの長所を共有できるので。

病院としては

手術数は間違いなく日本一だと思います。

人工関節は股・膝ともにネットで調べると

どちらもトップ10には毎年入ります。

日本一も何度かありました。

肩・上肢の件数はダントツで日本一、

膝の関節鏡手術も同じように

日本で上位に毎年入ります。

なぜそれだけたくさん手術ができるのか？

それは術後プロトコルの徹底だと思います。

片側THA術後3〜4日、両側4〜6日

片側TKA4〜6日、両側5〜6日

術後2日で杖歩行自立

退院までに

床上動作、靴下、階段、屋外歩行自立

肩術後4〜6日

背臥位、側臥位で就寝

装具着脱自立

着替え、入浴自立

このように退院日と

退院までに自立しなければいけないADLが

決められていました。

Instagramでも少し触れましたが

医師もレベルの高い先生方が揃っており、

結果を出さないと診察室に呼び出されます。

プロトコルの例で言うと

術後2日で杖歩行自立できていないと

診察室に呼ばれ、自立できるまで永遠に歩行訓練。

退院後も術後1ヶ月の診察でTKAなら

屈曲120度以上曲がっていないと

診察室に呼ばれ、医師の目の前で

『120度曲げろ』

それだけ言われ120度曲がるまで診察室で

可動域訓練です。

もちろん外来リハビリの予約が

パンパンに詰まった状態で呼ばれるため、

他の患者に迷惑をかけないよう

時間もかけれません。

【1日平均30〜40人、1人　1or2単位】　

このスケジュールの間で呼ばれます。

外来勤務経験がある方は、

このスケジュールがどのような状況か

分かりますよね？

朝9時から夜9時まで

休憩なしでぶっ続けで患者を診たら

この数字になります。

なのでスケジュールを考えても

そもそも条件をクリアしていない状態で

術後1ヶ月の診察を迎えられないです。

これは術後1ヶ月だけでなく

その後の定期診察でも、保存療法患者の定期診察でも同じように結果を毎回求められました。

難治症例の方が診察に来られる日は

毎回ドキドキでした。

前置きが長くなりましたが

このような経験を5年間続けました。

もちろん予約の取り方や新規患者の担当数は

自分で調整できます。

正直、私の働き方は

正規の理学療法士としての

単位取得など考えると違法です。

違法にならない考慮は病院がしてくれます。

そうしないと病院も回らないからです。

そんな中、PT・OT合わせて約150名

在籍していましたが、その中で私は

1番患者を担当していました。

数字になおすと、

月平均700単位

（月出勤20日、1人1or2単位)

月新規患者担当数平均40〜50人

（月出勤20日、1日2〜3人）

これで計算すると

年平均8000単位

新規患者担当500人になります。

これに前述したよう

結果を求められる状況なので

嫌でも経験や技術は向上します。

このことからも分かるように

量を診れば勝手に質は上がる

それができるのは若手のうちだけ

年数経っているのに治せないPT嫌ですよね？

年数経っているのに量を求められるのは

セラピストとしての質が低いからですよね？

そして量を診た中で

効率良く治療するために必要なことは

【現象、訴え】

↓

【要因】

↓

【原因】

↓

【治療内容決定】

この手順で治療すること！

これが自分の中で最短で治療効果が出せる考え方です。

例を言うと、

【現象】

TKAの屈曲制限

↓

【要因】

膝蓋大腿関節（お皿）の可動域制限

↓

【原因】

大腿四頭筋の緊張

股関節の回旋制限

↓

【治療内容】

大腿四頭筋ストレッチ

ハムストリングス促通による相反抑制

股関節ストレッチ

これは一例ですが、

【要因】の部分をいくつか考え

それに対して【原因】を探し

【治療内容決定】していく

時間に追われたり、"慣れ"

が出てくるとこれを忘れて

硬いところをほぐす、伸ばす

弱いところを鍛える

そう単純に考えやすくなります。

そんな時ほどこの考え方を忘れずに

患者対応ができれば

患者の信頼を獲得できます

そして

これができると評価の時間が短縮でき

ゴール（目標）からの逆算ができるようになります。

よって

患者の期待に応える事ができる

セラピストになることができます！

上の2点ができるようになると、

経験や論理的な治療ができるので

患者への説明も

自信を持ってできるようになり

患者も信頼をしてくれます！

いかがでしたでしょうか？

少しはためになる話ができましたかね？笑

特に若手セラピストで

今後リハビリで

1人でも多く人を笑顔にしたい！

そう思っている方に刺さってくれれば幸いです。

最後まで見て頂きありがとうございました😊

2022.08